東京の小出版社に勤める額田彩子は、幻想絵画集の出版準備をすすめる中、一枚の絵に出会った。

あらゆる宇宙船会社の航路のどこからも、はるか遠く離れた暗黒の宇宙の涯。

猛スピードでの真夜中のドライヴ中、少年を轢き殺してしまった弁護士のわたし。

ドライな仕事ぶりでは右に出る者のない古郷聖司は、傭兵組織の仲介で、建設中のベーリング海峡ダムをソ連反体制組織の手から守るよう依頼を受ける。

―「他人をこわがらせるのは、なんともいえず楽しい…まさに最高の気晴らしだった」(表題作「女を脅した男」)。

息子とふたり暮らしのアニーは、マフィア同士の殺人事件の裁判で陪審員を引き受けた。

「おれたちの家族は全員虐殺された。まだ一組家族が残っている。

麻薬取締局(DEA)のメンバーの家族に起きる相次ぐ事故、そして死。過去四年間のうちに八人の子供と妻たちが殺されていた。

異端信仰の嵐が吹き荒れるルネッサンス前夜の南仏で、若き神学僧が体験した錬金術の驚異、荘厳な光の充溢、そして、めくるめく霊肉一致の瞬間…。

超高層ビルが立ち並ぶLAの足元、作家をクビになったデイビッドは、ジャンキーや淫売婦がたむろするスラム街に流れ着く。

悪戯か御馳走か?この世は恐怖に満ちていると震え上がったあなた。…そしていつのころからか、本を読むことを覚えたあなた。

女は拳銃に運命を、警官は音楽に人生を賭けた。女は夢みた結婚生活が夫の暴力で破綻し、家を飛び出した。

「妹を自殺に追い込んだ男・森嶋吾郎を殺したい」と思いつめているステンドグラス作家・羽田野祥子の前に、アイと名乗る謎の人物が現われた。

月光に照らされたのは、三日月形に裂けた口をもつ金属のお面。

秘密の文書の半分が盗まれた!それは、宮崎鉱造氏のおじいさんがのこした莫大な遺産、大判小判の「大金塊」のかくし場所をしめす暗号文だった。

あやしい老人の後をつけて奇妙な洋館にたどりついた、少年探偵団員のひとり相川泰二君。

東京中に「黒い魔物」のうわさが広がっていた。次々とおこる少女誘拐事件。

ロマノフ王家の大ダイヤモンドを、近日中にちょうだいに参上する 二十面相―ゆくえ不明だった壮一君の、うれしい帰国のしらせとともに、羽柴家に舞いこんだ予告状。

組を追われ、海沿いの小さな町に流れついた男。

果てることなき連続殺人の真相をなんとか解き明かそうとする里見捜査官は、犯人に襲われて重傷を負った精神科医鰐淵吾郎から、時の杜地区に秘められた驚くべき秘密を聞き出すことに成功する。

森には神が棲んでいる、しかし悪魔も棲んでいる―早川家の老母歌子は、時の杜地区一帯に仕掛けられた壮大なスケールの陰謀を示唆する。

地底の病院探検を敢行した里見捜査官と立松刑事は、時の杜の真下に壮大な秘密が仕掛けられていることに気づきはじめる。

深夜の廃工場。三人の若者によって、男が水槽に投げ込まれようとしていた。

“あたしは装填された銃だ。持てる力を行使し、無軌道に殺人を続ける若者たちを処刑する”青木淳子の「戦闘」は続く。

私立探偵の工藤俊作は、電話のベルで起こされた。失踪した十七歳の少女を四日間の期限付きで探して欲しいという。

われらが赤かぶ検事・柊茂に転任の辞令がくだる。今度の舞台は下関、そして萩。

厳重に戸締まりされた「黄色い部屋」に侵入し、スタンジェルソン嬢に血まみれの重傷を負わせたのは誰か―?!昼なお暗い森の館で企まれた奇怪きわまる密室殺人。

英国最大の避暑地ブライトン。光学器械店を営むモスクロップは、海岸でゼナという女性に一目惚れし、やがて彼女と近づきになる。

倒産寸前の広告代理店に大仕事が舞い込んだ。ところが依頼主はちょっとタチの悪い筋の方で…。

「あさひ318号」車内で、連続爆破事件の犯人を追う元刑事の妻が爆殺された。

休暇中のモース主任警部は宿泊先で『タイムズ』のある見出しに目をとめた。

ある夜、仕事から帰ってみると、二歳になる愛娘が瓜二つの別人と入れ替わっていた。

描くことに没頭し燃え尽きるように自殺した画家、東条寺桂。

「謎が解けなければ時間は永遠に止まったままだ」何かに疑問を抱くと時が停止するという奇癖を持つ青年末統一郎の言葉に、女子高生真奈は逆上した。

厚いベールに包まれた第731部隊の全容は、元隊員たちの固い結束により秘匿されていた。しかし、棟居は執念の捜査を続けた。

古びたアパート「泥濘荘」へ転がり込んだミニ・コミ誌仲間の13人。

古びたアパート「泥濘荘」へ転がり込んだミニ・コミ誌仲間の13人。

かつての惨劇の舞台、孤島の洋館「オペラ座館」へ再び招かれた金田一一少年と、ガールフレンドの七瀬美雪。

仕事で来日中の中国人女性通訳・楊君里が、深夜、都内のタクシーの中で突然苦しみだし死亡した。